不安障害・パニック障害の特徴と治療の流れ
不安障害は、日常生活に支障をきたすほどの強い不安や恐怖が続く状態を指し、複数の種類があります。ここではパニック障害を中心に、特徴と治療の流れを解説します。
パニック障害の主な症状と特徴
不安障害には、パニック障害・社交不安障害・全般性不安障害など複数の種類があります。なかでもパニック障害は、突然の激しい動悸、息苦しさ、めまい、発汗、「このまま死んでしまうのではないか」という強い恐怖感が発作的に生じる「パニック発作」を特徴とします。発作は数分でピークを迎え、多くは20~30分以内におさまりますが、繰り返し起こることで「また発作が起きるのではないか」という予期不安が生まれ、外出を避けるようになるケースもみられます。
治療の流れとセルフケアの位置づけ
治療の流れとしては、まず問診で発作の頻度や状況、生活背景を丁寧に確認し、必要に応じて身体疾患の除外検査を行います。そのうえで、脳内の神経伝達物質のバランスを整える薬物療法と、認知の歪みや不安への対処法を学ぶ心理療法を組み合わせて進めるのが一般的です。SSRIと呼ばれる抗うつ薬や、必要に応じた抗不安薬が使われることが多く、症状の安定とともに徐々に減量していく方針がとられます。心理療法では、認知行動療法や暴露療法を通じて、不安場面への対処スキルを段階的に身につけていきます。生活面では、規則正しい睡眠、カフェインやアルコールの摂取量の見直し、適度な運動といったセルフケアも回復を後押しします。